2009年10月31日
ロリィタs Not Dead!! 8話
日の光の届かぬ地下室のお店。
壁にはイギリスの国旗が貼り付けられています。
それと並んで貼られているのはアンディウォーホールのリトグラフ。
しかも「マリリンモンロー」とは!?
テーマのはっきりしないお店ですこと。
アメリカなのかイギリスなのかはっきりさせるべきだと思うのですよ。
ゲゲッ!!?
良く見ればカウンターに転がるはロシア土産の「マトリョーシカ」 !
さっぱり訳がわかりませんわ。
「おい!聞いてんのかよ!?」
ハッ!?
省吾さんの怒鳴る声で私はプチ世界旅行から帰還いたしました。
今日の省吾さんは短髪を逆立てツンツクツンツン。
さながらハリネズミの戦闘モードです。
とある地下のライブハウス。
店主のはからいという事で営業前、誰もいない店内。
私はバンドメンバーとの顔合わせという事で呼び出されたのです。
良いのでしょうか?
イヤ!
決して良いはずありません!!
見知らぬ男女がこのような如何わしく、しかもデタラメな無国籍な地で!
「おい?・・ほんとにこいつで大丈夫なのかよ?」
そう発言したのは彼の幼馴染であり、バンドのギタリスト誠二さん。
後ろから見ると女子と見間違えるほどの長髪サラサラサラ。
そのサラサラサラを指でたくしあげ言います。
「なーんかね。。経験ないんでしょ?バンド?」
私を見て薄く笑うと、グラスに注いだ洋酒をカランと鳴らし、一口。
なんて嫌みな奴(怒)!!
尖った口元はどことなく「キツネ」か「スネオ」を連想させます。
「姉ちゃんがさ・・見つかったんだ。。」
省吾さんのその言葉に、サラサラ嫌味男はグラスを降ろし驚きの表情を見せました。
「・・・マジかよ・・」
「あぁ・・隣町にいた。店出してた。」
「・・・!じゃあまさか、七海さんが・・言ったのか!こいつをボーカルって!」
「・・・言った。。」
サラサラ嫌味男はもう一度「マジかよ?」と呟くと私を睨みました。
アラ?
なにやら納得されたような・・?
なんですか?お二人のその「しょうがねえなぁ」的な感じは?
「おししょー様のお言葉はそんなに絶対なんですか?」
「。。。。。」
困りましたわ。
二人ともうなだれて黙ってしまいました。
「それよりアンタ。いつもそのゴスロリなわけ?」
あっ!
コスプレじゃなくゴスロリって言ってくれた!
このサラサラ嫌味男、常識はあるようですわね。
「嫌味」を取って「サラサラ男」に昇格してしんぜましょう。
「もちろんですわ。私のポリシーですもの。」
シルバーのエクステで飾った髪を私は指で靡かせます。
そんな折。
ハッ!地震?
いえ、違いますわ。
階段を誰か降りてまいりました。
明らかに体格の良さそうなドスドスドスが地下室に響きます。
「ゴッメ~~ン、遅れちった!!」
「!!!」
C調なオカマ言葉で現れたのは2mはあろうかという大男。
ニワトリです。
頭がニワトリのトサカです。
そのトサカはレインボーです。
鼻にリングがぶら下がってます。
怖いですぅ~~!
ギャ!
目が合った!
「あ~~ら?この子?新しいボーカルぅ?」
「は・・はじめまして」と言い終わらんや否や
「よろしくぅ~!ドラムの三太でーす!」
手加減なしの握手にか弱い乙女に手のひらは握りつぶされてました。
ハリネズミ、キツネ、ニワトリを連れて、私は鬼退治にでもいくのでしょうか?
それとも向かうは天竺?
教えて!
おししょー様ぁ!!


